- 化粧水で保湿をしてても乾燥する…
- 乳液までしているのに効いてる感じがしない…
- 週に一度は美容マスクをしているのに効果がない…
毎日念入りにお手入れしているのに肌が乾燥してしまう…という人は結構多いように感じます。
世の中には保湿をうたったさまざまな商品が販売されていますが、CMや知名度を基準に選んでしまうとあなたの肌に必要な保湿成分が含まれていない可能性があり、むしろ逆効果となってしまう場合があります。
そこで肌がなぜ保湿するのかという仕組みを解説しながら、最強の保湿成分である「セラミド」についてお伝えしていきたいと思います。
肌に必要なのは水分ではなく保湿成分
お風呂につかっていても、海に長時間つかっていても私たちの体はブヨブヨにはなったりはしませんよね?
これは肌そのものに「バリア機能」という働きがあるからです。
このバリア機能を保っているのは肌表面(表皮)の上にある角層です。
角層は0.02mmという非常に薄い膜なのですが、その膜の中に角質細胞間脂質というバリア機能がびっしり詰まっています。
それが肌を外部刺激から強力に守っています。
その角層の中で重要な役割を持つのが「セラミド」です。
最強の保湿成分『セラミド』
セラミドというのは、もともと人間のお肌に存在している成分です。
セラミドは皮膚の表皮の中でも、もっとも表面側にある『角質層(かくしつそう)』と呼ばれる0.02mmほどの薄い部分を構成する成分の一つとなります。
角質層の細胞はレンガのように重なり合って並んでいて、その細胞の間をセメントのように埋めている「細胞間脂質(さいぼうかんししつ)」の主な成分がセラミドなのです。
ですので、皆さんの肌の中には最初から多かれ少なかれ「セラミド」が存在することになります。
レンガのように重なり合うイメージでお気づきかもしれませんが、角層がレンガだとすれば、レンガをつなぐセメントが足りなければ簡単にはがれ落ちてしまいます。
ですのでセメントであるセラミドが不足すると健康な肌の形を上手く保つことができないのです。
セラミドは角質細胞間脂質の約40%を占めるとされ、セラミドが水分をしっかりと抱え込むことで肌の水分が保湿されるのです。
肌が乾燥する原因とは?
また、セラミド不足は肌細胞間に常にすき間が空いていることになるので、中の成分(主に水分)はどんどんとあふれ出してしまいます。
肌がセラミドを失うことでなんと角層の約80%の水分が低下するといわれています。
それが『乾燥』の原因のひとつです。
保湿に必要なラメラ構造
セラミドの何がスゴいのかというと、セラミドは水と結合して「ラメラ構造」というミルフィーユのように重なった層を作りだします。セラミドがこの状態になると角質の細胞同士の間が満たされ、水分が蒸発することがほぼなくなります。
これがセラミドが最強の保湿物質と言われる理由です。体内に異物が侵入するのを防いだり、お肌の水分が蒸発しないように潤いを保ってくれます。
セラミドは乾燥のほかにも、紫外線や埃などの外的ダメージからお肌を守るというバリア機能の役割も役目も担っています。
まさに肌を守るための『盾』といった感じですね。
ラメラ構造に取り込まれた水分はたとえ湿度0%になっても蒸発しません。
このことから、保湿のための水分は外部から与えてもあまり意味がなく、セラミドをいかに増やすかが保湿にとっては重要になります。
土台となるセラミド構造がしっかりしていれば、真冬の乾燥した季節でもぷるぷる潤いを持った肌を保つことができるんです。
セラミドの種類
実はセラミドにはいくつもの種類があり、どれも角質の水分を保持するという基本機能は同じですが微妙に働きや効果が違うことがわかっています。
まずは大きな区分けでいえば、ヒト型セラミドと非ヒト型セラミド(動物セラミド、植物セラミド)に分けられます。
ヒト型セラミド(バイオセラミド)
人間のカラダに最も近いセラミドといわれ、現時点で11種類があることがわかってます。まだまだ不明な部分も多いので今後あらたな働きが見つかるかもしれません。
ヒト型セラミドは、バイオセラミドとも呼ばれます。
セラミドの種類 | 効果・効能 |
---|---|
● セラミド1 (セラミドEOP) |
水分保持機能があり、外部刺激に対して優れたバリア機能をもつ |
● セラミド2 (セラミドNGまたはNS) |
ヒトの肌に最も多く含まれるセラミドで高い水分保持機能がある |
● セラミド3 (セラミドNP) |
小じわ等を軽減する機能があり、水分保持能力が高い |
● セラミド4 | 外部刺激から肌を守る |
● セラミド5 | 外部刺激から肌を守る |
● セラミド6 (セラミドAP) |
角質の脂質バリア層を作り、保持する機能 |
● セラミド6Ⅱ (セラミドAP) |
肌のターンオーバーを促進し、小じわを軽減する効果がある |
● セラミド7 | 皮膚に常在している菌のバランスを整える |
● セラミド8 | 今のところ不明 |
● セラミド9 (セラミドEOS) |
今のところ不明 |
● セラミド10 | 今のところ不明 |
上記の中で人間の皮膚にもっとも近いのが「セラミド2」で、ほかにも「セラミド1」「セラミド3」「セラミド6」が多くの化粧品で使用されています。
セラミドは比較的高価な成分なので、安いものだと少しの量しか入ってなかったりするので注意しましょう。
当サイトでオススメしている「[st_af id=”1375″]」は、おもに「セラミド2」を使用しています。セラミド2はもっとも人間の肌に近いセラミドなので、積極的に肌に補いたいセラミドといえますね。
セラミドは赤ちゃんの時がもっとも多く、そこから加齢により少しずつ減少していくのですが、人間の肌からセラミドが失われてしまうと角質層の80%も水分量が低下すると言われています。
肌の水分維持にもっとも貢献しているのがセラミドなので、プルプル・モチモチ肌を取り戻すためにも意識して取り入れていきましょう。
[st_abtest id=”1407″]非ヒト型セラミド
非ヒト型セラミドとは、その名のとおり「ヒト型セラミド以外のセラミド」になります。
具体的には動物セラミドや植物セラミド、合成セラミドといったものですね。順番に説明していきましょう。
セラミドの種類 | 効果・効能 |
---|---|
● 動物セラミド | 動物由来の自然のセラミドで、おもに馬油などがあります。天然セラミドとも呼ばれます。成分としては「ビオセラミド」や「セレブロシド」になります。浸透力が高く、昔から使われているので安心ですが、不飽和脂肪酸が多く酸化しやすいのが難点です。 |
● 植物セラミド | とうもろこしや米、大豆、こんにゃくなどを由来としたセラミドです。皮膚のセラミドと構造は似ていますが、スフィンゴ糖脂質という糖類の一種なので、厳密に同じ働きをするかはわかっていません。 |
● 合成セラミド | 石油原料からセラミドと似ている成分を化学合成したもので「疑似セラミド」とも呼ばれるものです。セラミドという名前がついていますが、構造を科学的にセラミドと似せているだけで実際は別物です。価格的には安価です。「セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド」などが代表的な成分になります。 |
これだけセラミドの種類があると、「どれを選べばいいの?」と迷ってしまいますが、迷わず「ヒト型セラミド」のものを選んでください。
天然セラミドは天然の物なので安心感は高いのですが、厳密には「ヒトのセラミドとは違うもの」なので、ヒト型セラミドの効果とは別のものです。また動物の油なので合わない人もいます。
合成セラミドとヒト型セラミドは、どちらも科学的に生成されるものになりますが、合成セラミドは『石油』から合成されているのに対し、ヒト型セラミドは『酵母』から生成されています。
合成セラミドは人肌のセラミドに化学構造は似せていますが、人肌の『ラメラ構造』を修復することができません。安価で大量生産できるのが合成セラミドの魅力で、一定の保湿効果はありますが、その効果はヒト型セラミドとは似て非なるものです。セラミドという言葉に惑わされないよう注意してくださいね。
では、何を基準に選べばいいの?というところですが、セラミドは原料としては高価な物になるのであまりに安価な物は信用できません。だいたい3,000円から1万円くらいのものを選ぶとよいとされています。
それ以上の価格のものもありますが、効果に関していえばあまり変わりはないようです。
おすすめのセラミド化粧品
アヤナス/ディセンシア
最も浸透力の高い『ヒト型セラミド』配合
独自の最新テクノロジーで難しい敏感肌もしっとりモチモチに保ちます
通常価格:フルラインで19,440円(税込)美容液、ローション、クリーム | 容量:1本で約1〜2ヶ月 |
保湿効果:高い | 最適な肌質:敏感肌〜普通肌 |
総合評価: | 肌への刺激:低刺激 |
アヤナス公式サイトへ
アヤナスは女子にはお馴染みのあのポーラの子会社であるディセンシアブランドの保湿化粧品。
ディセンシアは全シリーズが『敏感肌』に特化した商品で、特に乾燥肌への保湿やエイジングケアに定評のあるブランドです。
特許技術や独自技術を惜しみなく投入し「敏感肌の保湿」や「ストレスによる肌荒れ」に対して科学的なアプローチを行います。
アヤナスの口コミまとめ
良い口コミ | 悪い口コミ |
---|---|
・ヒリヒリやピリピリすることなく使いやすい ・乾燥が原因のニキビが改善された ・肌がとてもしっとりする ・クリームがとてもよい ・表情ジワに効果があった |
・値段が高い ・ベタつく ・顔がテカるような気がする |
私のおすすめポイント
実は私が愛用しているのがアヤナスなのですが、肌が敏感な方にはとてもオススメできます。使用した直後から肌がモッチリしますよ。
脂性肌の人にはべたつきが気になるようですが、乾燥によって皮脂が分泌されているかもしれないのであなどれないです。
アヤナスには肌にとって必要な高品質の「ヒト型セラミド」が配合されているので、しばらく使い続ければインナードライ肌の人にも効果があると思います。
アヤナス公式サイトへ
アスタリフト ジェリーアクアリスタ/富士フイルム
アスタリフトシリーズの中でもピカイチに評判なのがこれ!
シリーズだと高いのでまずはコレから試してみてもいいかも
通常価格:9,450円(税込) | 容量:40g(約2ヵ月分) |
保湿効果:高い | 最適な肌質:普通肌〜脂性肌 |
総合評価: | 肌への刺激:低刺激 |
アスタリフト公式サイトへ
アスタリフトシリーズを使用する前の『先行美容液』として販売されているジェル。
Wヒト型セラミドとアスタキサンチンの力でしっかりもっちり潤います。
少々お値段が高いですが、これ単体で他の化粧品と使用しても問題ないので、まずはこれから試してみるのもいいかも。
アスタリフト ジェリーアクアリスタの口コミまとめ
良い口コミ | 悪い口コミ |
---|---|
・肌がプルプルになる ・ベタベタしない ・つけたその日から効果があった |
・値段が高い ・伸びが悪い ・高いのに量が必要 |
アスタリフト公式サイトへ
ヒフミド エッセンスクリーム/小林製薬
ヒト型セラミドの中では最安値
3種類のヒト型セラミドでふっくら潤います
通常価格:4,000円(税別) | 容量:22g(約1ヵ月〜1ヶ月半分) |
保湿効果:普通 | 最適な肌質:敏感肌〜普通肌 |
総合評価: | 肌への刺激:低刺激 |
ヒフミド公式サイトへ
上記2商品と同じ「天然セラミド」を使用しながらお値段少しリーズナブルなのが魅力のヒフミド。
他の商品のように際立った個性はありませんが、Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ型の三種類のヒト型セラミドを配合し、肌に優しい安全処方を施すことで敏感肌のお肌の方でも安心して使用できるように作られています。
ヒフミド エッセンスクリームの口コミまとめ
良い口コミ | 悪い口コミ |
---|---|
・値段が高いだけの効果はある ・たるみやくぼみなどリフトアップに効果あり ・小じわに対してハリがでてきた ・目元がスッキリするのでむくみにも効く ・香りがいい | ・リニューアルしてさっぱり感が強くなった ・乾燥する ・ベタベタする ・朝起きると保湿感が残ってない |
ヒフミド公式サイトへ
ヒアルロン酸との違いは?
同じく化粧水などに含まれる成分に「ヒアルロン酸」がありますね。
お肌の構造は表面から順番に表皮・真皮・皮下組織という順番になっていますが、ヒアルロン酸は『真皮』に存在しています。セラミドは『表皮』に存在しているので、もともとの場所が違います。
ヒアルロン酸はお肌のハリの元になるコラーゲンやエラスチンなどの成分の隙間を埋めているゼリー状の成分であり、1gあたりで6Lもの保水力があるという特徴があります。
また、お肌以外にも軟骨や目の硝子体・関節液など、ヒアルロン酸はカラダ中に存在している成分です。
セラミドもヒアルロン酸も存在する場所は違いますが、どちらも水分を保持し細胞のすき間を埋めて肌の弾力を保つという、お肌の保湿のためには欠かせない成分です。
これらが不足すれば当然お肌は乾燥し、シワやたるみ、くすみなどの原因になってしまいます。
そして、どちらも加齢によりその量はどんどん減少してしまうのが事実なのです。
お肌の保湿のためには、セラミドとヒアルロン酸の両方を補うことで皮膚の保水力を高め、かつバリア機能をしっかりと働かせることが大変重要です。